糖尿病網膜症について

糖尿病網膜症とは:

糖尿病は目にも合併症を生じます。そのうち最も重大なのが糖尿病網膜症です。


糖尿病網膜症は、糖尿病腎症、糖尿病神経症とともに糖尿病の3大合併症とされており、日本では中途失明原因のトップです。
この糖尿病網膜症で、視覚障害による社会福祉の対象となっている人は視覚障害者の約18%を占めています。



網膜は、カメラでいえばフィルムに相当する部分で、明るさや色を感じる神経からできている膜です。


糖尿病網膜症では、高血糖により網膜の毛細血管が障害され、網膜の血管から血液成分の漏れや出血を起こします。
網膜症が進行すると、新生血管と呼ばれる病的な血管や新生血管を含んだ増殖組織を生じ、失明に至ります。


糖尿病網膜症の怖さは、初期から中期にかけての段階では自覚症状がないままに進行することです。


かなり進行すると、突然視力の低下や飛蚊症(糸くずやゴミ、水玉のような物が現れる)といった症状が現れ、
受診したときにはすでに進行した網膜症であることを指摘されることも少なくありません。



網膜症は、糖尿病患者が全て網膜症になるわけではありませんが、糖尿病を発症したのち血糖のコントロールが不十分な場合に、
7年から10年ぐらいすると発症して来るケースが見られます。


厚生省の調査結果によると、糖尿病を患って25年を経過するころには、80%の確率で網膜症を発症しています。
網膜症の進行には個人差がありますが、50歳台までの方は進行が早いことが多いので注意が必要です。

糖尿病網膜症の検査:

糖尿病網膜症は以下のような検査をします。


検査内容について


糖尿病網膜症の治療:

単純網膜症の場合は、内科的な血糖のコントロールをします。
併せて止血剤や血管拡張剤などの内服薬を投与して、経過観察を行います。


前増殖網膜症の場合は、新生血管の発生を防ぐためにレーザー光凝固手術を行います。
この時期を逃さないことが治療のポイントです。


増殖網膜症の場合、ここまで進行すると光凝固法での治療だけでは難しく、外科的な硝子体手術を必要とします。
硝子体の濁りや網膜剥離は60~70%が治りますが、完全な視力の回復は難しくなります。



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