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強すぎる眼鏡と外斜視 視能訓練士 末繁より

 前回は内斜視のことを書きましたが、今度は逆で外斜視のパターンです。その方は私が担当している外斜視の子供さんの母親で、お二人とも疲れている時など視線が外側に向いたり、調子いいときは両眼でみることもできる斜視の状態です。ご家族で誰か斜視があったり、遠視があって眼鏡をかけている方がいるなら念のため、他の子供さんも検査を受けておくといいです。

 5月頃に母親も一緒に受診され、斜視があり3年前に作成した眼鏡が見にくく新しいのを希望されるというこでした。度数を確認し、検査するとこの眼鏡の度数が大分強いものでした。眼鏡屋で作成と言っていましたが、どんな処方したらこんな度数になるの?というようなびっくりする値で、これは見にくいのも納得で他の症状がでなくて良かったです。外斜視の場合、眼の視線を正常な状態に維持するためにわざと度数を強くして維持する方法もありますが、さすがにこの眼鏡の度数は強すぎだと思いましたし、特に眼鏡屋でも説明などなかったと言っていたので違いますね。

 また、斜視の角度も大きくデータを取るときに力が入って強めに出やすい状態でした。疲れはないとのことでしたが、もうすぐ40代になるので今後のことも考え度数を下げて処方しました。そして、先月受診されて様子を伺ったところ、今度はピントが合いにくく右眼でみて左眼でみてを繰り返している感じがすると違和感の訴えがありました。その時合わせた視力が右0.9、左1.0くらいだったのですが斜視のある方はこのように固視交代と言って効き目が入れ替わる方もいます。

 今回は両眼とも1.2近く左右差なしで合わせて更に経過を見ることにしました。これでバランスがとれてくれればいいと思います。まだまだ学ぶべきことは多いです。

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